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おまじない
皆さま、こんにちは。




毎朝のお見送り、今朝も皆さま笑顔でご出発なさいました。
「ありがとう、また来ますから」と笑顔でお礼を言っていただくと、嬉しさと同時に切なさでちょっと泣きたくなる若おかみです。

お客さまのお見送りのとき、どのお客さまにも意識して必ず言う言葉があります。
何気なくではなく心の底から願いを込めて。

「どうぞお気をつけて」と。



昨年、知人が交通事故に遭いました。昨年は辛いことが本当に多かった。
その中でもこの出来事はきつかった。けれども当人はもっと辛い試練の中、今を一生懸命生きています。

その知人が言ったことが胸に沁みます。

こういうことが起きて、そのとき初めて親が普段から細かいことでも私に注意し、怒ってくれていた意味が分りました。
{早く帰ってきなさい}や{気をつけて行きなさい}
さりげなく聞き流していた言葉に重みを感じました



彼女の顔が浮かぶたび、だから尚更「気をつけて」に思いを込めて言い続けなければならない。これ以上悲しいことが起きないように。
おまじないのようにつぶやきながら皆さまを送り出します。これが私の使命だと。


そういえば、両親も毎日必ず掛けてくれた言葉でした。自分が母となったとき改めてありがたさに気が付きます。


「お気をつけて」

お客様にとっては当たり前でもある私のひとことが、おまじないのベールに包まれお客さまをお家まで届けてくださいますように。



今日はちょっと乙女ちっく過ぎますね・・・(^_^;)


| hiina | 20:14 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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答えは自分の中に
皆さま、こんにちは。



先日久しぶりに会った旧友との話を、気が付くと反芻している自分がいます。


彼女、年末に2泊3日の九州への旅を楽しんできたそうです。

旅先は地域活性化に成功され、今ではとても有名な観光地となったふたつの某所。

多く点在する旅館においても、人気に胡坐をかくことなく日々切磋琢磨し高水準をずっと保っていらっしゃいます。


友曰く、「1泊目のお宿の若おかみがとても良かった」とのこと。


その日の九州は朝から雪。

レンタカーで現地に急ぐ友の元に、天候不良をとても心配した若おかみから何度も何度も電話がはいったとか。そして無事に到着したときには、まるで親戚の家に帰ってきたかのような信頼関係がすでに出来上がっていて、初めて会った気がしなかったと。

思ったとおり、きめ細やかなおもてなしが細部まで行き届いた旅館で、チェックアウトまで本当に気持ちよく過ごしたそうです。

何よりも・・・夜は遅くまで、朝は早くから笑顔で働く若おかみの姿に「若おかみ、寝てはらへんやん!」ととても感動をしたとのこと。


ちょっと目からうろこでした。

そう、夜は遅く朝は早い旅館の仕事。

ワタクシも含め、スタッフみんな至極当然のことになっている。旅館って、働くってそういうものだと思っている。

でも、友のようにそんな当たり前のことに感動してくれ、口には出さないけれど感謝してくれ、ワタクシたちの立ち居振る舞いや言葉使い、すべて見てくださっているお客さまがたくさんいらっしゃる。・・・その事実に改めて感じ入りました。

逆に、襟を正す良い気付きでもありました。


旅館の仕事って本当に大変です。そんな中でスタッフは一生懸命頑張ってくれています。

その一生懸命な姿に人は感動します。

だからこそ、とても心の温かいたくさんのお馴染み様にも恵まれ現在があります。



折りしも、長年購読している「月刊ホテル旅館」を手にしながらちょっと凹んでいた私。ページをめくるたびに全国にはこんなにも素晴らしい旅館がいっぱい・・・。

{羨ましい}

そんなふうに少しでも思った自分を反省。





結局、そうではないのです。

館内にたゆたう空気感、温もり、香り・・・それは形あるもの立派さだけではなく、他でもないそこで働く「人」が紡ぎだすもの。

我が旅館は我が旅館なりの色を出していけばいいのだ、何にとらわれることなく、躊躇することなく。



「原点」そんなことに気付かせてくれた友に改めて感謝しました。

そう言えば、彼女、こんなことも言っていました。

「旅先でもついつい{女将}というと、貴女を思い出して他人事とは思われへんねん」







| hiina | 13:36 | comments (x) | trackback (x) | マジメな旅館のお話 |
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考えたこと
皆さま、こんにちは。





今更ながらですが、ワタクシ女将であって母親でもあります。

母親業でこのところ愕然とすることが身に起こり、愚かさに自問自答する毎日を過ごしております。



「親の背中を見て子供は育つ」

昔からそう言いますよね。

何かと仕事優先の毎日だったワタクシ、親が一生懸命頑張る姿を見て子供たちはまっすぐ育ってくれる、そう信じて疑わずこれまでまいりました。

ところがところが。

言葉通りにはいかないのだ、と。



振り返るといろいろ思い当たる原因はあります。

特に、我が努力不足は否めません。

でも客観的に鑑みるに、一昔前、日本全体がまだモノ不足で贅沢は許されなかった時代と現在の感覚ではかなりの開きがあるのです。

モノが溢れ豊か過ぎる現代の子供たち、モノに対する愛着や人に対しての感謝の心など昔と同じであろうはずがないのです。


同時に、はたと気が付いたことがあります。

子供たちは神様やご先祖様に手を合わせたことがあるだろうか?


それを考えたとき、宮崎駿アニメの世界が頭に浮かびました。

宮崎アニメが訴え続けるのはおそらく「森羅万象、神の手から生まれた、神に感謝せよ」

そう、そういうことなんだ。(と勝手に納得。笑)


神様仏様ご先祖様に手を合わし{いまここに生きること}への感謝の気持ち。

日本人が忘れてはならない日本の心を、親や教育者は教えているだろうか?

子供たちは脈々と受け継いで行けているだろうか?なんだか危機感が生まれます。



確実なのはワタクシは出来ていない、ということ。

三つ子の魂、とは言いますが、今からでも決して遅くはない、やって無駄はない。

お仏壇に手を合わせ、すべてのものを感謝し崇める心を育てようと思います。



そんなことを考えながらの見上げた空。広がる美しい海。

まだまだ・・・ですね。放り込まれた海でアップアップしています。

でも考えれば考えるほど気付きはあります。素晴らしい人と関われば関わるほど学びがあります。



間違っていてもいいや。

胸を張って笑顔で天を仰ごう。そうすればきっと万事なんとかなるよ。




| hiina | 18:52 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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若女将の日和見日記 2007年11/3以前はこちら

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