2005-11-15 Tue
皆様、こんにちは。
「将来何になりたいか?」ほとんどの小学生が卒業文集で書く題材です。
ちなみに私は“保母さん“でした。ですが、小学校の6年生の時点で将来について確固たる目標を持っている子供などどれぐらいいるでしょう。
私も、本当はどうしてもなりたいわけじゃなくて、“ただなんとなく・・・”や、“だって他に書くことがないんだもーん”という理由でした。そして、大人になり当然ごく普通の会社員になっていました。
結婚前、旅館に嫁ぐことで不安に駆られたときがあります。
そのとき、主人は私になんと言ったと思います?「旅館という商売は、衣食住すべてに関わった商売だから、あなたは自分の思いのまま何にでもなれる。料理屋はもちろんのこと、デザートに凝ればパティシエにもなれる、お花屋さんになってお花を仕入れて飾ることもできるし、売りたいものがあれば何だって売ることもできる。」こう言われて、超単細胞な私は(!!なるほど!!)と思い、それまでの不安などどこへやら、結婚が楽しみなものに180度変化したのでした。
なるほど、旅館業はお客様のご滞在を預るのですから、仕事は多岐に渡ります。
主人の策略にまんまと乗せられたあの日からはや9年。あの時の「!!」を後悔することになります。
いまだに何屋さんにもなれていない自分がいます。
「無限に発展する道はいくらでもある。要はその道を探し出す努力である。」
これは松下幸之助さんの言葉です。
努力せずして道を与えられたラッキーな私はその後の努力をも怠っています。言い訳は格好が悪いですね。
反省するのには訳があります。先日小樽にある話題の某旅館さんに泊まってまいりました。正直、デザイナーズブランド的で話題性ばかりが先走っているのではと期待をしていなかったのですが、これがとてもいい御宿でした。全てにおいて妥協を許さないオーナーの心意気がひしひしと感じられ、でも決して押し付けがましいわけではなく、若々しいスタッフの教育もとても行き届いていました。まさに目からうろこでした。
さて自分を省みて、どうでしょうか。本当に恥ずかしくなります。
井の中の蛙では今の状態を維持は出来ても更に高めることなどできません。
いろんな所に出向き見聞を広めることの重要性を改めて感じました。
話は変わりますが、皆様は宿で出されるお子様ランチについてどう思われますか?
先日朝日新聞の投稿欄で子供の食事について論じられていました。
私としては、経営の面からの意見ではないとご理解いただきたいのですが、必ず子供さんの分のお食事を取ってあげて欲しいと願います。確かに少ししか食べないしどうせ残すのだからもったいない、という意見も尊重はいたします。でも、親の目の前には豪華な料理がたくさん並んでいるのに、子供の前にはコップとお箸だけなんて、本当に可愛そうです。
「ボクには何もない」と泣き出す子さえいます。旅館という特別な空間にいるのですから、お子さんも特別扱いしてあげて欲しい、そんな場面に出会うたび私もスタッフも強くそう思います。
そして、お子様の数だけご用意してあげてください。
小さな子だけがないと、必ずけんかになります。旅先でのけんか・・・いかがなものでしょう?
その宿によって色々な形での提供があって当たり前ですが、私どもではなるべくお子様が食べきれる量を用意いたします。残すのはもったいないと思われる親御さんも多いですし、
子供の自尊心にも配慮しております。
また、軽めの定食のようなものにも予算に応じて変更させていただいておりますので、お気軽にご相談いただきたいと思います。
そろそろクリスマスツリーが街を彩る時期ですね。実は昨日の夜中、季節を先取りの酔っ払いサンタさん2人がたこ焼きをお土産に現れました。
同業のO川氏とS口氏です。楽しいお時間をありがとう。たこ焼きおいしかったです。
もっとも、今日は一日睡魔との闘いでしたが・・・
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