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特別な一日
皆さま、こんにちは。



5月26日は私にとって特別な日。

夭逝した妹の命日です。

もう記憶もモノトーンな遠い昔のことですが、昇華された悲しみは時の経過とともに薄れ、もう思い出すことのほうが稀になっている。そんな自分に気付き何だか嫌になりそっと彼女に謝る。


人の命というのはなんだろう。
突然に身内の死を経験した私は何もかも深く思いつめる子どもでした。幼い体が過酷な現実を受け入れることを拒み、よくおびえ、いつも憂いていたように思います。
それでも人はいろんな経験を経て学び強くなるものです。優しくもなれるものなのです。
それは今まで出会った人たちのおかげでもあります。



この仕事をしていると、共有するひとつの時間で、生と死の形を目の当たりにします。

あるご宴会場では100歳で大往生なさったおばあさまの49日の法事が。
小さな亡骸になりレースのハンカチで包まれたおばあさまの傍らでおそらくひ孫?玄孫?が賑やかに笑顔で歌う。

片や隣の宴会場では真っ白いレースの産着に包まれ、すやすや眠るお宮参りの赤ちゃんが。


人生の始まりと終焉と。いろんな思いで見守り、ときにいろんな感情が交錯し胸が詰まります。




もし今日命がついえたとしても悔いの残らない人生を歩んでこれたのは、おそらく妹が残した命の重みというメッセージを受け取ったおかげ。だからこそ、岐路に立つたびその瞬間瞬間を自分自身で選択し懸命に歩んできたつもりです。


これからも私らしく清く明るくたくましく。

頬に当たる柔らかな陽射し、海からの潮風、磯の香り、花々の彩り、人の温かさと醜さ…生きていることの奇跡を感じながら感謝しながら。



今宵は彼女一人に思いを馳せながらビールをいただこうと思います。


| hiina | 16:24 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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母の日
皆さま、こんばんは。


久しぶりの更新です。

先日は母の日でした。娘は今年もカーネーションとカスミソウの花束をくれました。
小銭を握りしめ、こっそり買った一本の真っ赤なカーネーションを、照れながら目を輝かせてワタクシに渡してくれた5歳の幼子はずいぶん大きくなりました。毎年少しずつ本数が多くなり今年は10本ありました。嬉しかったな・・・。

ワタクシはと言うと・・・恥ずかしながら今年も何も贈らず。
かろうじて日付けが変わる直前に感謝のメールだけ贈りました。

私くらいの年になってくると、そろそろ両親の介護であったり、辛い別れであったり・・・。
そんなことを思っている矢先、幼馴染のお母さまが急にお亡くなりになったという知らせが。和歌山という遠くの地にいるため、ここぞというときに何の手助けも出来ない歯がゆさを感じます。
その他にも、子育てや仕事を抱えながら一生懸命両親に寄り添う友だちもいます。

介護とは本当に難しいものです。
体力、そして何より気力の限界。元気なときを知る肉親であるからこそ想像以上に厳しく辛い日々でしょう。
私も近い将来そんな試練が待っているだろうと、自分自身への戒めも込めて、最近とても感動したこの文章を皆々さまに贈ります。決して美辞麗句ではないと思ってくださると信じて。



{母から娘への手紙}

私のかわいい娘へ。
私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

話をしているときに私が同じ話を何回も繰り返したら、
「さっき同じこと言ったじゃない」なんて言って遮らずに、ただ耳を傾けていて。
幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を読み聞かせたわ。

私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても、怒って私を責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを追いかけて
お風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。

新しいものに対して私が無知であることに気付いたときは、
そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたにたくさんのことを教えてあげたこと。
正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる人生の壁との向き合い方まで、ね。

私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す時間をちょうだい。
そして、もし思い出せなくても、心配したり、いらいらしたり、馬鹿にしたりしないで。
私にとって何よりも大切なことはあなたと一緒にいることだということを分かってね。

私が年老いて、以前のように歩けなくなったときは、やさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。

そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、ただそばにいて。

ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに感謝しています。

満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛とともに伝えさせて。
愛する、私の大切な娘へ。




母の日ってただ単にモノを贈ったり、その日だけの感謝をしたりする日ではないはず。

モノなど欲しくない、母の想いはただひとつ。

ただただ幸せに暮らしてくれていること・・・それ以上は何も望まないですよね。そんな母の想いを受け止め恩返しするのが当然の使命だと思います。そうして連綿と親子の関係は繋がれていくもの。
365日、すべてが母の日です。

心にそっと覚えておきたい手紙ですね。

| hiina | 19:30 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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若女将の日和見日記 2007年11/3以前はこちら

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