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マナーとは


皆様、こんにちは。

私は縁あって旅館に嫁ぎましたが、よくよく考えてみれば結婚前に家族での旅行などただの一度も行ったことはありませんでした。家族旅行を経験したことがない者が旅館でお客様のお世話をするのですからなんだか皮肉なものですね。

家はそこそこ裕福だったと思う(子供だからよくわからない・・)のですが、父が本当に仕事人間でお盆も休まず仕事、休むのはお正月の3が日だけというような人でしたから行く時間がなかったのかもしれません。
おもちゃもあまり買ってもらった記憶がないので、両親としては思うところがあって子供には贅沢をさせたくなかったというのもあるでしょう。
ただ、半年に一度くらい「よし!今日は晩御飯食べにいこか?」と何の前触れも無く連れて行ってくれる外食が我が家の唯一の大イベントでした。その日は兄弟4人朝からハイテンションで大騒ぎ。でも行くところはいつも決まっていて、特別豪華なわけではない田舎のレストラン、しかも私たち子供たちが注文するのはいつもいつも同じ物ばかり(笑)。
それでも幸せでしたね。嬉しそうに食べている私たちを優しい細い目で見てくれている両親の顔を少し照れくさい思いで見ながら、子供は子供なりに喜びを最大限に現すことで逆に親を喜ばせようと気を使っていました。

じつは、昨年の秋に母の還暦のお祝いを兼ねて両親と兄弟4人とその家族、総勢16人で生まれて初めての家族旅行をしました。姉である私が幹事をし、行き先や宿の手配をしたのですがこれが結構大変!父の仕事の都合で行き先を急遽変更したり、高速道路が工事で渋滞続きの誤算があって予定よりかなり遅れたり・・・。
急遽予約し直した旅館は、海が前にあり古い建物をリニューアルしながら頑張っていらっしゃる私どもと全く同じような旅館を勉強の為にあえて選びました。(こんな時に勉強なんて因果な性質でしょ?)
お風呂やお部屋は綺麗になさったばかりのようでとても気持ちよく過ごせました。
ただ、、、、、楽しみにしていた食事が今まで経験した中で最悪でした。(お宿さんごめんなさい!)
私が選んだ手前、両親や兄弟たちに申し訳ない思いで一杯でしたが、みんな「ご馳走をありがとう。おねえ、お疲れ様!」ととても喜んでくれて反対に感謝してくれました。そんな家族に私も感謝しました。

正直言って、「旅行」って疲れるものだと思いませんか?遠ければ遠いほど車や電車での移動や荷物が大変だし、旅行を目一杯に楽しもうと欲張ると、詰め込みすぎの過密スケジュールを作ってしまい旅館に着く頃にはへとへとになるし・・・。

それなのにどうして人は旅が好きで何度も行くのか?
知らない土地に対する探究心もあるでしょう。
でもやはり好きな人の笑顔が見たいから。そして同時に、その好きな人にも自分が心底満足して喜んでいる姿を見せたいからではないでしょうか。それが自分へのこの上ない癒しへと繋がります。

旅だけではなく普段の生活の中にもそれはとても必要なことで、だから「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるのだと思います。マナーとはそういうものですよね。
そうやってお互いがいつも廻りの人々を気遣うこと、その生活の延長に旅があり、それは相互の愛情の確認の場でもあるのだなと思います。
両親や兄弟みなが喜んでくれた旅行、忘れられない素晴らしい思い出になりました。

毎日毎日雨ばかりですが、季節の変わり目皆様どうぞご自愛ください。


| hiina | 16:28 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
和歌山加太の旅館、淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯。夕陽の眺めが美しい露天風呂と新鮮な魚料理をお楽しみいただけます。

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女性にとっての仕事


皆様、こんにちは。蒸し暑い日々、体調を崩されてませんか?

昨日私の故郷、滋賀県に新しく女性の知事が就任なさいました。
ただただすごいなあ・・と思います。頭のよさはもちろんですが、もともと関東のお生まれなのに中学校の修学旅行で訪れた琵琶湖が忘れられず移り住んだ、とのこと。人生を自ら切り開く行動力が彼女を知事の座に押し上げたのではと感じます。
そしてなにより共感できるのは、母親であり孫もおありのおばあちゃんであること。
「もったいない」という美しい言葉の意味を知るきっと慈愛に満ちた方なんだろうとお察しいたします。

現在、少子化や子育て支援など問題となっていますが、果たして住みにくい世の中というだけで起こった事なのか私は疑問に感じます。
子供を産みたいが経済的に無理だ、育てる環境が悪いから、いろいろな理由はあるでしょうが本当にそれだけでしょうか?すべて時代のせいにしている感があるのでは?
私自身も含め今の若い夫婦はものの豊かな時代に育ちました。願えば必要最小限のものは手に入りました。そのためおそらく様々なことを我慢する能力が劣り、何かを手に入れるための努力を学ばずに来たのでしょう。
子供のために自分の楽しみを優先できない人生など考えられないというのが本当の理由ではないでしょうか。もしくは、子供1.2人が自分たちがそれなりに豊かな暮らしを想像できる範囲だということでしょう。

子沢山だった貧しい時代、親は自分が食べずとも子供に分け与えていました。
衣類は誰かからのお下がりで十分、旅行は年に1回でよかった時代です。それでも心は今よりはるかに豊かだったでしょうね。
欲しいものを我慢し、やりくり一つで食べるのに窮せず生活はできるはずが、今の若い世代はそれを時代のせいにし少子化を自ら選択しているのだと思います。
前述の知事さんはおそらく様々な時間、金銭、暮らしをやり繰りして今がおありなんですね。すごいなと感服いたします。

朝から晩まで仕事尽くめの私が言うのは甚だ矛盾していますが、私は基本的に女性というものは家庭に入ることで女性特有の能力を発揮できるものだと思います。生理的にそう出来ているのだと思います。知事さんのように素晴らしい能力をお持ちで時代や周りから選ばれた方は別として。

私が以前勤めていた会社は社員教育にとても厳しい会社でした。
まず内定をもらってから入社までの間に数字の書き方、ペン習字の練習、手紙の書き方などを一通り毎週自宅で行いました。書いたものを郵送し専門の先生によって添削されたものがまた返ってくるといった具合です。
そして、入社後1ヶ月間は様々なマナーをマニュアルに沿って徹底的に学びました。
そしてスゴイことにその会社の社長の方針というのは、「結婚退職大歓迎」というものでしたので、私も含めた女性社員は結婚のための準備をさせていただいたといっても過言ではありません。
今思えばその会社の方針は素晴らしいものであったと感謝しています。
個人を一生活レベルから育てることが結果的に会社の成長に結びついている合理的な経営方法でした。

私自身、恩返しに地域社会の中でまず若い世代とかかわりたいという思いがあります。襖の開け閉め正しく出来ますか?手紙は綺麗に正しく書けますか?
女性として人間としていろいろな若者を育む中で私自身も一緒に成長していけたら理想です。

「ひいなの湯に花嫁修業に行ってきます」

まずはこう言っていただけるように。
そのために自分自身が猛勉強しなければと思いを新たにしております。


続き▽
| hiina | 16:47 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
和歌山加太の旅館、淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯。夕陽の眺めが美しい露天風呂と新鮮な魚料理をお楽しみいただけます。

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