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新入社員
皆さま、こんにちは。


お元気でお過ごしでいらっしゃいますか?
花粉症の方、お困りの時期になりましたね。

春は別れと出会いの季節です。
当館でもフレッシュな4人の新入社員がこの春からともにがんばってくれる予定です。
わずか二十歳そこそこの若者が、当館から社会人としての第一歩を踏み出します。必要なときに必要な場所で必要な人に会う、これも一つのご縁です。ありがたいな、と思います。

これから社会人としてどんな未来が待っているのだろうか?自分のことを顧みると、やはり緊張しかなかったように思います。不安と期待の入り混じる中、明日から3日間の研修に入ります。
私はバブルが弾ける前と後を経験した者です。当時の世の中の景気はとても良く、会社側も買い手市場で入社希望の学生が溢れていました。今のように人が居ないという雇用の大変さがなかった時代です。ですから、ある意味振るいにかけられた優秀な同期社員ばかりのなかで、いかに社会人として地に足をつけて企業のために役に立てるか?働くという意識の中でそれが今よりも求められる時代でもありました。もちろん、働くことは生活するためではありましたが、それ以上の働く喜びを求めて職探しをしたものです。そう、何もかもにガツガツしていましたね。
今のゆとり教育のなか育ってきた若者たち。きっと何もかも与えられてきた生活の中、どこまで貪欲に自分を高めていけるか?受け入れる側も不安と期待が交錯します。

私も同じ年代の子を持つ母親です。
親御さんとして子を送り出す想い、痛いほどわかります。そのなかのひとりに、はるばる東北から住み込みで来てくれる男の子があります。お母さんと夜通し車で走り何時間もかけて到着、身の回りのものの仕度を終え、先ほどお母さんは丁寧にご挨拶をされて帰られましたが、そのお顔は涙でぐしょぐしょでした。私もついつい一緒にもらい泣き。来るときは二人だったのが帰るときは一人きり・・・考えるだけで・・・。同時に責任の重さをつくづく痛感いたしました。

社会に足を踏み出すこの子たちには、いかなるときもいつもいつも心配されているご両親の想いを胸にずっと置いて欲しいと思います。人って自分のためだけでは100パーセントの力を発揮できないものだと思います。誰かのためなら持てる以上の努力ができ、パワーが生まれる。その手もその目もその心も、存在自体が誰かのためにあるものではないでしょうか。自分が幸せになるということは、誰かのお役にたてることで初めて叶うもの。人生とはそういうものかもしれません。
生きていたら楽しいことばかりではありません。むしろ辛くて悔しくて逃げ出したくなることばかりかもしれません。でもその対極には楽しさが待っているというのも経験とともに知っていくことでしょう。ただ、素直に真摯に明るく一所懸命がんばっていれば必ず見てくれている人があり、引っ張り上げてくれる人があるものです。自分の長所を活かし、短所はクリアするよう努力し、一人間として皆に可愛がられる人になってほしいと思います。
私自身、いつまでたっても未熟者ですが、彼らと一緒に成長していきたいと思います。


| hiina | 20:07 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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