2008-01-26 Sat
皆様、こんにちは。しっかし寒いですね~。加太も今日は雪がちらちらと舞っていました。
さて、一昨日は一番下のチビの7回目のバースディで家族で外に食事に行きました。
行き先はちょっと特殊な店舗で、大正時代に和歌山の某企業の会長さんが所有していた別荘に少し手を加えてお店にされています。重厚な和の雰囲気がとても素敵。
大きな門構えに繋がる長いアプローチを歩き、きちんと手入れがなされた趣のある日本庭園を望む和室に、テーブルと椅子が間隔を空けていくつか配置されています。
一見、敷居が高そうなしつらえで、子供連れでご迷惑を掛けないかなと心配しましたが、その心配は全く不要でした。なぜなら、ふだん外でそんなに不満を覚えることがない私でも、怒り心頭になるくらいサービスのレベルが最低でした。同業他社を批判するのはどうかと思いますがお許しください。他人のふり見て我がふり直せ、ある意味とても勉強になりました。
サービス業である私が客の立場になるとき、やはり全てにおいて自分と比較してしまいます。めちゃくちゃシビアな目で見てしまいます。これは一種の病気です。同業の知り合いの中には、外で嫌な思いをしたくないが為に高級と言われるホテルにしか泊まらないと決めている方もあります。その気持ちはとてもよくわかります。
「おもてなし」とは持って成すと書きます。自分の家にお客様を迎え入れ、喜んでいただくため出来うる限りの手段で歓待する。そこには必ず心がこもっていなければいけません。
いつも、旅館は旅館のやり方でお客様をもてなすのが一番だと思います。その土地の風景、慣習、食べ物、人柄。必ずその土地ならではの持ち味があります。
お客様も「郷に入っては郷に従え」で自分に合わせるのではなく、自分が合わせてそれを楽しむのが一番大人な遊び方だと思います。
「私たちの今持っているものを成すことしかできませんが、どうぞゆっくりと楽しんでお過ごしください。」
この”心”こそがおもてなし、と言えます。
エラそうなこと言っても、ウチもまだまだなんですけどね。叱られることもありますから。
そう、それで、先ほどのお店。
行儀作法も全く知らない若い女の子に上辺だけのお上品な着物を着せ、判で押したようなマニュアル通りのサービスをしていては「おもてなし」を売る商売としては論外です。ハードにソフトが全くついていっていない、これは非常にもったいないこと。悲しくなります。
せめてマニュアルくらいきっちりと覚えてくれ~~泣・・・とお願いしたくなります。
帰り際、10%のサービス料がプラスされ、ついに怒りが爆発。
「せめてサービス料を取れるサービスができるようになってくださいね」・・・にっこりチクっと言わずにはいられませんでした。苦笑
主人曰く、「うお~こえ~~」。
言ってあげることも親切だわ、だって和歌山のためだもん。
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