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泣かずに笑顔で
皆さま、こんにちは。


お天気がいい割には風が冷たい和歌山市加太です。

外に出かけられていたお客さまも

「さむーい、つめたーい」

と足早に帰って来られます(^^)

それでもこの冬は随分と暖冬で過ごしやすい日が多かったですね。

チェックアウト時のお見送りも例年なら3分も外に出ていたら指先の感覚がなくなるほどですが

今年はそんな日が2,3日しかなかったように思います。

花のつぼみも確実に膨らみを増していますし

春の到来を告げる高校野球も日々熱戦が繰り広げられています。

球児たちが円周23センチほどのたった一球を追う姿に胸が熱くなります。

私たちも負けずに頑張らないと!ですね(*^_^*)

でも気候が定まりませんのでくれぐれも気を付けてくださいね。



さて春は出会いと別れの季節。

悲しいお知らせがございます。

3月20日をもちまして

十数年にわたって一緒にがんばってきた知佐ねーさん(義理の姉です)が退職いたしました。

ご贔屓いただいた知佐さんファンの方々には連絡もしないままで

本当に申し訳ありません。

明るく楽しいことが大好きな本人の意向でございます。

どうぞご容赦くださいませ。

そして今日は新たな旅立ちの日でした。

退職すると決まったときからこの日を迎えるまでさまざまな思いが交錯しました。

今まで傍にいるのが当然で空気のようだった人がいなくなるということに

まったく現実味が湧かなくて

というよりもそのことを受け止めるのが怖くて

ずっと目を逸らし思考もシャットダウンしてきました。



ずっと寝食を共にした長い長い年月。

ひとくくりで語ることのできない深い年月でした。

試行錯誤で築いてきたこの「ひいなの湯」は私たちの人生の大半です。

もちろんかけがえのない思い出がたくさん。

夜の更けるのも忘れて新しい宿づくりについて語り合ったこと

大量の布を買い込み真夜中に二人でテーブルクロスを縫ったこと

繁忙期を乗り切った夜のお酒とおつまみと楽しい会話の数々。

一緒にたくさん旅もしました。

設計士やコーディネーターや宿コンサルタントの先生方と

新たな展開について語る時間はワクワク感に満ち溢れた楽しい時間でした。

嬉しいこと楽しいこと辛いこと

すべてともに分かち合ってまいりました。

忙しいながらも幸せでした。



私にとっては主人以上に頼り悩みを打ち明け

その存在自体が心の拠り所でした。

こんな気が強くて可愛げのない妹に対して

よく気長に我慢してくださいました。

私の弱点は知佐さんが補ってくれましたし

きつい仕事も文句ひとつ言わずにやってくれました。

誰からも好かれる大らかで明るくちょっと雑な性格は

これまでたくさんのスタッフたちの癒しでもありました。

いまの「ひいなの湯」があるのは知佐さんのお蔭でございます。

お別れはあっけないというかなんというか

お互い泣きだすときっと止まらないと解っているので

今日は意地でも笑顔で!と見送りました。

きっと不自然な笑顔だっただろうと思います。

シアワセに満ちた新たな門出を願い

そして忙しすぎた分すこしゆっくりと過ごしていただきたいと思います。



知佐さんがいなくなることでの不安と

そして手綱を締めなおさなければという新たな思いと。

スタッフもきっと同じだと思います。

でもスタッフたちは口々に言ってくれます。

「がんばりましょう!!!」

どんなにか心強いひと言でしょう。

こうしてスタッフたちは一回りも二回りも大きくなってくれるのだな。

この家に嫁に入り

旅館という商売への責任と使命感とで固まった肩をゆっくりと撫でて

半分持つよと重い荷を持ってくれる人たちがたくさんいます。

本当に人に恵まれた人生です。

あらためて感謝しかありません。



これからも出会った人たちに恥じないように

そしていつも笑顔で暮らしていけますように。

がんばってまいります(*^_^*)

これからもどうぞよろしくお願いいたします!


| hiina | 14:37 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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