2010-07-12 Mon
皆さま、こんにちは。おもしろいもので、若い頃には似合わなかった服装が、着物も含めて・・・40歳を越えた今、突然似合ったりする。
先日のブログの絽の付け下げも10年前は全くと言っていいほど似合わなかった。
裾の部分で突然切り替わる黒い柄行があまりにも斬新すぎて、着物が勝ち中身が負けてしまっていた。
・・・・・というような話を昔からの友人としていたら
「あんたの地味で渋めの趣味がちょうど年齢に合ってきただけちゃう?」
と、そっけなくかわされました。
それもそうか。ツレナイやつ・・・と思っていたら
「まあ、いい具合に年を重ねてきた証拠ちゃう?」
と期待通りの言葉をくれました。むふっ。
やっぱりワタクシのツボを良く心得ている。すんなりでは喜ばないややこしい性格を。
彼女は昔からとても理知的で常識的で頭が良くて、窮地になっても慌てることなくどこ吹く風。結婚をせずにバリバリ仕事をし人生を謳歌している。
主婦になるときっと丸一日誰にも褒められることないこともあるのだろうな。
程よく上手に褒められている人はきっと褒め上手になるはず。だって褒められることの嬉しさがわかるから、それを誰かに分け与えたいと思うものね。
ダンナサマに愛されて褒められている主婦はきっとキラキラといつまでも可憐で若々しいはず。
この年になると一人ひとりの生活環境も変わり、昔の友達とはだんだん疎遠になってしまいます。目先のことのほうが大切になる。
子供を取り巻く新しい環境でのママ同士のお付き合い、学校関係、地域のこと等々、子供が小さいうちはとにかく何かと忙しい。
郷に入っては郷に従えと言いますが、ワタクシ自身は旅館という特殊なところに嫁に来たので旅館そのもののしきたりに馴染むことに必死でした。
ママ友達とお付き合いしている暇など全くなく、愚痴を話す相手などなく(というより愚痴を話すために、旅館という閉鎖された状況を一から話さなければならないのが面倒だった)、たまに友人と電話でとりとめもないことを話すぐらい。
だから寂しい思いもたくさんしてきたけど、でも、他の誰よりも褒められてきたな・・・とも感じます。
おそらく我慢して必死でがんばった分、それをしっかり見てくれている人がいて褒めるというご褒美をくれるわけで。
前述の友人はワタクシにとって出会うべくして出会った友人。
何も聞かず冷静な頭で、私の声や表情で状況を読み取ってくれる。
「あんたのあかんとこはそこやねん」
「その考え間違ってる。ダサいから直しや」
バッサバサ辛口なことを平然と言い人をコケにする。
でもそれが本当の友人だと思うし、自分にとって大切で一番頼れる存在です。
叱り上手で褒め上手・・・ワタクシの周りには素敵な人がたくさん集まってくれて、ワタクシを助けてくださっています。
人の出会いに感謝。。。
今日お帰りになったお客様も、皆さまとてもとても素晴らしい方ばかりでした。
本当に感謝。
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