2009-04-03 Fri
春まだ遠い北海道。数日前、3歳の幼い男の子が亡くなった。
親に水風呂に沈められるという普通なら考えられない惨状の中、逝く間際男の子は何を思っただろう。
刹那に楽しい出来事がフラッシュバックして現れた?それなら少し救われるな。
鬼畜ともいえる親は、あったかい布団の中ぐっすり眠れるの?楽しい夢を見て笑えるの?
それともほんの少しでも良心の呵責に悩み苦しみ涙することがあるのかな?
ひと月ほど前、凍るような冷たい夜空の下、私どもの旅館の前に中年男性がひとり横たわっていました。
服はびしょびしょ砂まみれ、寒さに震えながらか細い声で「ほっといてくれ」と。
ようやく聞き取れたその言葉で「海に入り死のうとしたんだな」と察することができた。
すぐ救急車を呼んだ。幸い発見が早く、命に別状はない様子にホッとした。
でも結局、男性は名前も住所も年齢も明かしませんでした。
人間はね。生きんといかんとよ。
辛くてもがき苦しみながらも生きんといかんとよ。
辛いことの多い世の中でも、生きていればいいこともたくさんあるんです。
少なくとも・・・実の親に弄り遊ばれしまいには殺される・・・あの幼子が受けた苦しみ、それに勝る絶望はこの世にはない、そう思いませんか。
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