2010-09-28 Tue
皆さま、こんばんは。目薬をさすとき、つい口まで開けてしまう若おかみでございます。お久しぶりです。
さて、昨日、和歌山大学で「観光学部ケーススタディ」という特別授業があり、講師として呼んでいただきました。
女将業に就いてかれこれ14年たちますが、外部の機関にセミナーの講師で行くことは初めてでした。
実はワタクシ、人前でお話しすることが大の苦手。
これまで何度かそういうご依頼をいただいたときにも頑なにずっとお断りしてまいりました。
今回も和歌浦温泉の萬波の坂口社長からの依頼に「固くお断り致します!」とお返事したにもかかわらず・・・彼の口ぐせ“頼まれごとは試されごと”・・・ほんまにしつこく言うもんだからついに根負け・・・。
「で?何をお話すればいいの?」(←やけっぱち口調)
「なんでもいいっすよ~。真希美さんの生い立ちでいいっす。」←(超いいかげん)
「ほんまにそんなんでいいん?」(←疑心暗鬼:怒)
と、まあ・・・そんなわけで、本当にワタクシの今日に至るまでの生い立ちと女将業の実情を観光学部の70名の学生さんの前でお話してまいりました。
いやぁ・・・人前で緊張せず判りやすくお話しするのって本当にムズカシイ!やっぱりあかんわ。
ワタクシの持ち時間は1時間。
観光業界に興味がありその道の専門的な勉強をされている過程の学生さんたちを前に、女将の大変さばかりにスポットを当てて未来の夢を摘むようではいけません。
一応、話す内容を準備して行ったものの、終わってみれば話そうと思っていたのに話せていないことが山ほど。
ところが皆さん、女将の日常に興味津々な様子でワタクシの拙い話にも誰一人居眠りすることなく最後まで熱心に聞き入ってくれました。
「普段の授業ではなく、現場での生の声を聞けて面白い」との感想をいただき、ほっと一安心・・・。
その後の教授とのディスカッションでは学生さんからたくさんの突っ込んだ質問が。
「働く意味とは?」
「顧客ターゲットと戦略は?」
「スタッフの教育について具体的にされていることは?」
「跡継ぎ問題についての考えは?」
やはり、とても頭のいい学生さんたちです。結構厳しい質問に少々タジタジになりながらも、仕事についてというより人生論を語ったことのほうが多かったような・・・笑。
大変でしたけど、貴重な経験で楽しかった。
ああ・・・しかし疲れた・・・。
その後、坂口社長とお疲れ様会。
ビールがめちゃくちゃ美味しかったのは言うまでもありません。酔いが回るのも早かった。
でも・・・やはりマイクを握るのは歌うときだけでいいや、そう決意した一日でした。
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