2010-01-10 Sun
皆さま、こんばんは。ワタクシは詩人の金子みすずさんが好きなのですが、皆さまの中にもファンがいらっしゃるのではないでしょうか。
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
この詩は小学校で習ってきたようでウチの子供たちも暗記しています。
「つもった雪」
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。
「土」
こッつん こッつん
ぶたれる土は
よいはたけになって
よい麦生むよ。
朝からばんまで
ふまれる土は
よいみちになって
車を通すよ。
ぶたれぬ土は
ふまれぬ土は
いらない土か。
いえいえそれは
名のない草の
おやどをするよ。
優しくて、丁寧で、それでいて真っ直ぐに研ぎ澄まされた鋭い感性の持ち主でした。
26歳という若さで自ら命を絶つという最期から、決して幸せな人生ではありませんでした。
その中で優しさを失わず、作られる詩は、美しく清廉ですが寂しい憂いを含んだものが多くあります。
詩というものは読むものの感じるままでいいと思うので、評論するような無粋なことはやめておきます。
でも、ワタクシはこれらの詩に励まされることもよくあるので(手帳にたくさん書き写したものがあります)今日はご紹介してみました。
連休のさなか、昼夜ゆっくりと座る間もない一日でした。
明日もがんばりまするぞ。
ランキングに挑戦してしまいました。
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