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バナナの思い出
皆様、こんにちは~(^_^)


最近、バナナダイエットなるものが、流行っているらしいですね。
朝食にバナナを1本食べるとみるみるうちに痩せるのだとか。

テレビの番組で取り上げられると、もう翌日にはスーパーのバナナが品切れ状態。
ほんまに「右に習え」の国民ですね。(^_^;)

それでも、痩せると聞けば、ちょっと試したくなるのが人情ってもの。
わたくしも日本人のハシクレ、へっへっへ・・・ちょびっと試してやろうとバナナを買ってきましたがな!

されど、バナナ一房5~6本、買い物するにもかさ張るし重いし結構大変なのです。
それに、子供たちに食べられたら2日ほどでなくなるんだもん。とうてい続くわけない。
「おかあさんのやから食べるな~!」なんて子供じみてて言われへんし・・。
ほんまに3日坊主で終わりました(>_<)とさっ!ちゃんちゃん!


バナナといえば、決まって思い出すことがあります。
小学校5年生のときのこと。

わたしのふるさとは、滋賀の琵琶湖の北部、冬は豪雪地帯になるド田舎です。
小学校も1年から6年生まで全て一クラス、ずっと同じ仲間と机を並べての6年間ですから、皆とても仲が良かった。
今でいう、「いじめ」らしき深刻なものもなかったなぁ。


で、クラスに必ず2~3人はとても大人びたしっかり者の女の子がいますよね。
Yちゃんもその内の1人でした。
Yちゃんは年の離れたお姉ちゃんとお兄ちゃんがいる末っ子、そのせいで5年生なのにお料理は上手、手芸などのお裁縫も上手。落ち着いた喋り方、物腰や考え方が既にオトナでした。


ある日、給食に1人1本ずつのバナナが出ました。
その日、私もYちゃんと数人で給食当番をしておりました。
その中の1本がモンキーバナナのように小さく、しかも固くて色も何だか茶色でいかにも不味そう。
どう見ても不良品でした。

そのバナナの存在を知ってか知らずか、あえて誰も口に出しません。無言の中に「誰がこれを食べるか?」とお互いちょっとけん制している空気がありました。
私も「どうしようかな」と気にしていましが、何も言いませんでした。

その時。
Yちゃんが、なんにも言わずサッとそのバナナを机の下に隠したのです。
もちろん自分が食べるために。

まだ子供の5年生の私は想定外のYちゃんの行動にビックリしました。
自分が犠牲になることなど考えもつかなかったからです。

Yちゃんは結局だれにも言わずにそのB級バナナをそっと食べました。


甘くおいしいはずのバナナの思い出。
あのときのYちゃんへの尊敬、それになんだかわからない軽い嫉妬と羨望、複雑な感情が甘酸っぱい思い出として懐かしくよみがえります。


痩せようというもくろみははるか彼方へ。
「腹が減っては戦は出来ぬ」と都合のいい良い訳で今日もガッツリ食べる私です。
でも、ヒトのおなかを満たしてから、最後に自分が食べるようになりました。
バナナをこっそり食べるYちゃんの姿がまぶたに焼き付いているから。


| hiina | 10:39 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
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