2008-05-28 Wed
皆様、こんばんは。今日は、加太がいかに地元の漁師さんからの恩恵をうけているか、について書きます。
我々旅館業はもちろんのこと、教育の場においても漁師さんは大活躍なのです。
お天気に恵まれた昨日、加太小学校の1・2年生の生徒を招いての魚つかみが行なわれました。
この日までに用意された約500匹のいろんな種類の魚をビニール製の4つのいけすに放し、それを子供たちが素手で生け捕りにするというイベントです。
簡単に書きましたが、これは漁師さんのご好意のみで10年以上続いています。
なんの徳にもならないどころか準備の大変さは予想できます。子供たちの笑顔のためだけにずっと続けて頂いています。
本当にありがたいことです。
生きた魚を素手で捕まえること(軍手はしていますが)、ふだんの生活では、まずないですよね。
ウチの2年生の次男ももちろん参加させていただきました。
「でっかいタイつかまえてきてや!」
朝、しっかりとケシカケて学校に送り出しました。
この輝く笑顔、見ているだけで幸せになります。
「世の中で一番尊いことは、他人のために奉仕し決して恩に着せないことである」
福沢諭吉の有名な言葉です。
また、人間と動物の決定的な本能の違いは「笑う」という行為。
人間は「他人を笑わせることで幸せを感じる」唯一の動物だそうです。
そう考えれば、見返りも何も求めない奉仕活動は人生において最高の贅沢、と言えるかもしれませんね。
我々サービス業の仕事も究極はそこにあると思います。欲を何もかも取り払ったホスピタリティ、そこに人間の品格が現れる、私たちもスタッフもそれを目指したいと思います。
子供たちは楽しい思い出とともに、漁師さんのご好意に気付き、必ず故郷を愛する子供へと成長するでしょう。
まさに「生きた生活体験学習」だと思います。
優しく広く豊かな心を持った子供たちになるのではないでしょうか。
こんなゆとりのある学習をたくさんしていただければいいのにと思います。
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