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旅館の役割


皆様、こんにちは。お元気でお過ごしですか?

お正月からもう半月も経ってしまったなんて、ホント時間は早く流れるものですね。
このメルマガを始めて約半年、読んでくださっている方が増えてきているようで、ご来館いただいた際「女将日記見ました」とよくお声をかけていただいております。拙い文章をお読みいただき心よりお礼申し上げます。

特に昨年の12月16日分の内容についてはご意見を何件かいただきました。実際、このように問題が露見することは氷山の一角であって、道ばたの石ころのようにごろごろと転がっていることなのでしょう。そして石ころであれば誰もが気づかずに、または気づいたとしても素通りしてしまうか、更には蹴飛ばしてどこかに落っことすか・・・

昨今増えつづけている凶悪な犯罪の根底にあるものは、人間関係の希薄さだと感じます。
欲しいものは何だって手に入る物質的に豊か過ぎる生活、より早くより軽くより小さくを求めて技術は日々進歩し、それは当然人間関係さえも簡略化する傾向に進んできました。
今まさにボディブローのようにじわじわと、しかし着実にダメージを受け始めている状態にあると思います。

昨晩、たまたま自殺願望の強い人たちを集めての討論番組をテレビで見ました。
リストカットを習慣にしている少女、集団自殺のサイトの常連、見ていて強く感じたことは、「この人たちは誰よりも強く“人”を必要としている」でした。それなのに悲しいかなおそらくコミュニケーションの取り方自体が解からないのです。それは人と向き合えない、向き合わなくても生きていける時代背景の中で生まれ育った犠牲者でもあるなと思いました。すぐさま自殺に繋げるのはあまりにも短絡的すぎるとは感じますが、なんなく壁を乗り越えられる人がたくさんあるように少しの段差にもつまづく繊細な人もいて当然でしょう。

旅館においても景気が良かった頃の団体主導のものは流行らなくなり、個が中心のいわゆる“旅館でおこもりして癒される”がおもてなしの最先端のキーワードであるかのようになりました。
極力、人との関わりを絶ち、丸々一日中部屋でのんびりとお風呂に入ったり本を読んだり、テレビを見たりしてお部屋から一歩も出てこないお客様。

そして、受け入れる旅館側もプロ意識の少ないアルバイトを雇ってのお部屋出しではない食事処でのサービスに始まり、お客様が帰れば掃除する者だけを手配すればいいから楽です。
コミュニケーションも何も必要としないのが気の利いた宿の代名詞なのですから、人件費削減のためにそれは好都合な風潮でした。

でも、物質的には豊かでも心が殺伐としたこのような世の中が健康な状態にあるとは到底言え得ません。最後に残るのはお金でも他の何でもない“人”であると私は思います。
なぜなら“人”との関わりあいなくしては人は生きていけないからです。

今後、社会全体が正常なコミュニケーションの見直しを重要課題に掲げると思います。
「旅館として何をすべきか」。私たちが今後取り組まなければいかない課題は「人と徹底的に対峙する旅館」なのかもしれません。しなやか且つ強い柳のような古い仲居さん、若くまっすぐで凛としたかわいい仲居さん、うちにはいろんな仲居さんがおります。どうぞ、声をかけてみてください。そして“人”はいいものだと実感できるのが本来の旅の姿だと確信いたします。

今、一番日本に必要なのは「温故知新」ではなく「温新知故」になのかもしれませんね。


| hiina | 17:06 | comments (x) | trackback (x) | 徒然なる思い |
和歌山加太の旅館、淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯。夕陽の眺めが美しい露天風呂と新鮮な魚料理をお楽しみいただけます。

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若女将の日和見日記 2007年11/3以前はこちら

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