2011-05-07 Sat
皆さま、こんにちは。一昨日のことです。
日帰りの入浴にいらっしゃった女性のお客様が困り顔でフロントに来られました。
お聞きすると、着替えの下着やブラシ・タオルなどを入れたナイロン袋が無くなったとのこと。貴重品は鍵つきのロッカーに入れられていたので無事でした。
状況を丁寧にお伺いすると、盗難などという物騒なものではなく、おそらくどなたかが自分の荷物と間違えて持ち帰ってしまったと思われました。
「もしその方から連絡があった場合はすぐにご連絡致しますね。」とご住所などをお尋ねし、その日はひとまずお引取りいただきました。
そして、一晩明けて昨日のこと。
30代と思われる女性から“どなたかの荷物を間違って持ち帰ってしまった”、とのご連絡があり、ホッと一安心。思ったとおり故意ではなく、不注意を何度も詫びられ、本当に心優しいいい方でした。
そして、今日、その荷物が丁寧にきれいな字で書かれた手紙が添えられ当館に帰ってきました。
「着払いで結構ですのでお送りください」とお伝えしたにもかかわらず、送料をご負担いただいて。
その手紙をここでご紹介したいと思います。
大阪屋ひいなの湯様
この度は、大変ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
小さい子供がいて、素敵な露天風呂に大喜びで入浴に時間がかかってしまい、急いで片づけをしていて、自分のものと同じようなスーパーの袋に服を入れていたものですから、てっきり自分のものと思い込み、確認もせずにバッグに入れて持ち帰ってしまいました。
帰宅後、同じようなビニール袋が二つ入っていてビックリして電話をさせていただきました。
せっかくの連休で楽しいはずが、お客様のほうには大変不快な思いをさせてしまい、謝罪のお手紙とお詫びにランコムのマスカラを同封しましたので、お荷物と一緒にお返しいただけますか?お手数をおかけしてしまい申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。
夜に主人に事情を話したら、急いでいたからといって許されないことをした、旅館の方にも大変な迷惑をかけてしまっている、と叱られました。
本当に旅館のほうにも、信用問題に関わる事件になってしまったことと思います。
本当につまらないもので申し訳ありませんが、お詫びのしるしに皆様で召し上がってください。
10年前より夫婦二人で釣りが好きで、加太によく行っていて、何度か日帰りで利用させていただいていました。子供ができて年に一度くらいになってしまいましたが、もうすぐ3歳になるのでまた行かせていただきます。
本来なら出向いてお詫びすべきですが、仕事がありお送りさせていただく失礼をお許しください。申し訳ございませんでした。
すぐ感動してしまうワタクシ、胸が詰まり途中から涙で字がかすんで読み進めることができなくなりました。
もし海外なら、“簡単に取られるようなところにおいておく人間が悪い”、そう判断されるでしょう。
ところが、持ち帰った女性はすぐに電話を下さり、お詫びの品と丁寧なお手紙まで添え、迅速に送ってくださった・・・女性はもちろんのこと、だんな様もとても素敵な方だろうと本当に胸が熱くなりました。
この度の東日本大震災で、このような未曾有の惨事のときでも略奪やけんかが起きず、常に相手を思いやり助け合う日本人の姿に海外から驚きと賞賛の声がたくさん寄せられました。
「人に迷惑をかけない」「不愉快な思いをさせない」「心配をかけない」
私たちが当たり前と思われることが海外ではそうではない。
日本では子供のころからごく自然に教育されている秩序、これはとてもとても素晴らしいことなのです。
お手紙を読みながらそのことを強く感じました。
日本人だからこそ、得ることができるこのような素敵な体験に心から感謝するできごとでした。
日本人で良かった・・・そして和のこころを紡ぎ繋げていく旅館というお仕事を誇りに思いつつ、ガンバろう!そう思います。
2011-04-28 Thu
皆さま、こんにちは。ワタクシは医者嫌いです。
なぜ医者嫌いかというのには複数の理由があるのですが、第一にとにかく拘束される時間の長さ!本当に閉口します。
2番目に医者だって人間、信頼していいのだろうか?という疑問が常に根底にある。笑
スーパードクターなどテレビで見る辣腕医師のその技術の凄さ、知識、ぽかーんと口を空けて感心しながら見てしまうのですが・・・身近には・・・ね。
ワタクシみたいな図太いのが、長生きすんのやろな。笑
その他いろいろ理由あり、でも本当の大きな理由は受付にいる医療事務員の残念さ、これに尽きます。
どの医院を訪れても、殆どが愛想がなく時に慇懃無礼なほど。必ず気分を害し帰ってこなければいけないのは何故なのでしょう?
ワタクシがこんな商売だから余計に厳しい目で見てしまうのもあるかもしれませんが・・。
おそらく彼女たちには「接客しているという意識が全くないから」。
だからやむを得ないのかもしれません。
でもワタクシが思うに、病院の受付もまずは患者さんとの「接遇業務」からです。
これはもう、「接客業の一種である」と言ってもいいのではないでしょうか?
和歌山は観光立県と高らかに謳いながらも、他府県と比べれば細かな部分がまだまだ本当に低レベルです。他府県に行ってつくづく感じるのは、和歌山には歴史的な意識の甘さが根底にあり、それを変えるには途方も無く時間がかかるということ。
井の中の蛙、なのです。あ、和歌山人をすべて敵にまわしました?笑 ええねん、この際。
また、こんなこともありました。
先日、地元の某金融機関に行ったときのこと。
ワタクシが待っていると、あとから高齢のおばあちゃんが一人来られました。
受付の若い女性とのやり取りを聞くに、もらった年金を引き出しに来られた様子。
するとその若い女性が、面倒くさそうに皆に聞こえるほどの大きな声で
「年金は来月です。おばあちゃんの普通預金には113円しかありませんよ!」
ここで残高まで言う必要があるのでしょうか?間違いなくプライバシーの侵害、守秘義務違反です。
腰が曲がり年老いたおばあちゃん、「ああ、そうですか・・・。そしたらお金は今日もらわれへんのかな?」
受付女性「だから~、来月にならんとダメですってば!残り113円だけ出しますか?」
お金をあてにされていたおばあちゃん、恥ずかしそうに、そして悲しそうに「113円だけでも出します」。
そして受付女性は引き出しの伝票を差し出し、目も見えず字を書くのもおぼつかないおばあちゃん相手に半ば怒りの口調で記入を促す・・・この時点でワタクシ、なんだか目の前のやり取りが辛くて胸が苦しくなりました。
確かに金融機関での自筆でのサインは大切なのかもしれませんが、もっと優しく思いやりのある言い方ができないのだろうか?
接客うんぬんというよりこれはもう人間性の問題ですね。それを注意する上司すらいない悲惨さ。
企業努力を怠っている成長のなさ、これがひとつひとつの実態なのです。
こういうことが多すぎると思います。
実際、頑張っていらっしゃるところは着実に成長されていますもんね。
{賢者は愚者からも学ぼうとするが、愚者は賢者からでさえ何も学ばない}
他人の振り見て我が振りなおす・・・ワタクシも気をつけなければと日々思います。
2011-03-22 Tue
皆さま、こんにちは。地震に対し各地からの支援の力が集まっている。
いろんな方面で活躍されている著名人がびっくりする額の寄付をされている。
ワタクシもかっこよく頑張りたいが、悲しいかな、わずかばかりの支援で申し訳ない・・・と思う一方で複雑な思いもあることは確か。
しかし・・日々テレビで目にする被災地の無残な姿・・・あれを見たら不平不満なんて言っていられないですね。
生涯孤独になってしまった小学生の男の子はいまだ避難所を巡り家族の姿を探し、家も夫も失った妻は不衛生な環境でお風呂にも入れられない赤ん坊の泣き続ける声に胸を痛める。
子を亡くした親、親を亡くした子。悲しみはいかばかりだろう、計り知れない。
何もできませんが、私どもでも募金箱を設けました。
皆々様からの善意は日本赤十字社に責任を持ってお届けいたします。
旅館業界でも支援策に動き出しています。
少しでも力になれれば、いや、きっとお役に立てると思います。
つくづく・・・ほんと、人はひとりでは生きてはいけないよなぁ。
自分と違う人間との付き合いは、時にはしんどくて、得手不得手があるのも当たり前。でもそれこそが人であることの醍醐味でもあるわけだし。
力を結集し、悲しみも喜びも共有しなきゃ。
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